第2章 拍を操る
クリックを2拍4拍に置く——裏拍の練習
日本でギター教室を運営する講師が書いています。 公開日 2026年9月18日
すべての拍にクリックが鳴る状態は手すりのようなものです。音を覚える間は役に立ちますし、同時にいろいろなものを隠します。1小節に4回、クリックの近くに着地してさえいれば、小さなずれは気づく前に修正されてしまうからです。クリックを裏拍へ移すと、この手すりが外れます。
何が変わるのか
クリックを2拍目と4拍目に置くと、1拍目には何も鳴りません。1拍目は自分で作り、しかも正確でなければなりません。次のクリックが、合っていたかどうかを突きつけてくるからです。4回鳴っていたときには吸収されていたずれが、クリックとの「フラム」(わずかにずれた二度打ちのような音)として表に出ます。これは耳で聞き取りやすいずれです。
音楽的な理由もあります。多くのポピュラー音楽では、裏拍はスネアが鳴る場所です。そこに合わせて練習することは、クリックとの関係ではなく、ドラマーとの関係で拍を捉える練習になります。
盤面での作り方
このサイトの盤面なら、拍数を4にして、1拍目と3拍目のノードをオフにし、2拍目と4拍目だけを鳴らします。ほかは何も変えません。最初に位置を見失うようなら、1拍目に小さな音の目印を足し、慣れたところでその目印を消してください。
最初の1分は難しくて当たり前
始めたときに起きることは2つあり、どちらもよくあることです。
- クリックが裏返る。裏拍を表拍として聞いてしまい、小節がひっくり返ります。いったん止めて、1小節分を自分で数えてから入り直してください。弾きながら追いかけても、たいてい方向感は戻りません。
- 遅くなる。表拍にクリックが無いと、1拍目をわずかに引き延ばす人が多くいます。録音して、クリックの前の間が少しずつ広がっていないか確かめてください。
テンポは中くらいの遅さから始めます。極端に遅いテンポはこの練習を易しくするどころか難しくします。クリックの間隔が長すぎて、体内の拍が漂い始めるからです。
次に進む先
- 1小節に1回だけ鳴らす。1拍目だけ、次に3拍目だけを残します。クリックが1つになると間隔は1小節分になり、自分の拍が本当に安定しているかがすぐ分かります。
- 8分の裏に置く。各拍の「ウラ」にクリックを置きます。よく使われる形の中では最も難しく、シンコペーションの多い音楽には最も効きます。
- 1小節おきに鳴らす。1小節おきの頭だけを鳴らし、鳴らない小節は自分で埋めます。採点を受けながらクリック無しで弾く状態に、練習として最も近づく形です。
常用ではなく、検査として使う
裏拍の練習は検査です。自分の拍が内側にあるのか借り物なのかを教えてくれますし、どの小節でずれるのかも正確に見せてくれます。ただし、新しい曲を覚える段階では手すりがあるほうが速く進みます。まず全部の拍にクリックを鳴らして通し、それから検査をかけてください。落ちたなら、その箇所は聞こえていたほどには身についていません。
これらが何のためかは、こちらに書いています: パルスとパターン——メトロノームは足場にすぎない