第3章 重ねる
ポリリズム入門:3対2を体で覚える手順
日本でギター教室を運営する講師が書いています。 公開日 2026年9月18日
3対2は、最初に出会うポリリズムです。同じ長さの中で、片方が3つ、もう片方が2つの音を等間隔に置きます。バラードにもラテンにも出てきますし、拍を実際より広く感じさせたいアレンジではたいてい顔を出します。そしてここが入口でもあります。2つの拍を自在に行き来できるようになれば、4対3も5対4も、目の細かさが違うだけの同じ技術になります。
何が起きているのか
1小節を6等分してください。「2」の拍は1番目と4番目に、「3」の拍は1番目・3番目・5番目に来ます。重なるのは周期の頭だけで、あとは交互に鳴ります。6つ数えて要らないところを落とす——これが、どの練習法の裏にもある計算です。
この関係は、直線より円のほうがよく見えます。周期が閉じるからです。2つの輪は円の頂点で重なり、そこから離れていく形が繰り返されるのを目で追えます。
5つの手順
- まず格子を聴く。1つのトラックに、1小節あたり6つの等間隔の音を鳴らします。テンポは遅く、50 BPM 程度で十分です。どこにもアクセントを感じない、平らな6つとして聞こえるまで聴いてください。
- 「2」を重ねる。別の音色のトラックをもう1つ足し、6つのうち1番目と4番目に当たる拍を鳴らします。これで両方が聞こえ、関係はもう正しく鳴っています。
- 「3」を重ねる。さらにもう1つのトラックで、1番目・3番目・5番目に当たる拍を鳴らします。ここで1分ほど、自分では何も弾かずに全体を聴きます。
- 格子を消す。6つを止めます。残るのがポリリズムそのものです。多くの人はこの音をすぐ「知っている」と感じます——「わ・た・し・た・ち」を平らに言ったときのリズムと同じです。
- 片方を自分で受け持つ。「3」をミュートして、残った「2」に対して自分で3つを入れます。次は逆にします。苦手なほうを自分で弾き、もう片方を聴き続ける——練習の中身はこれだけです。
このサイトの盤面での組み方
拍数を2に設定し、片方のトラックの分割を 1/2、もう片方を1/3にします。トラックごとに音色を選べるので、高いクリックと低いクリックのように、はっきり違う音にしてください。ミュートとソロがあるので、手順4と5は組み直さずにそのまま試せます。
つまずきやすいところ
- 速くしてごまかす。速いテンポでは、雑な3対2はスウィングした3連符のように聞こえて通り過ぎてしまいます。1音ずつ置き場所を決めなければならない程度に遅く練習してください。
- 語呂で覚えて終わりにする。語呂は音を素早くつかむのに有効ですが、そのテンポに固定されます。言えるようになったら格子に戻り、3つか4つの違うテンポで組み直してください。
- 「3」のほうばかり弾く。動きがある側なので、速いほうを練習しがちです。難しいのは、速い側が走っている間に遅い側を平然と保つことです。
次に進む先
4対3は12等分の格子を使い、手順はまったく同じ5つです。難しく感じる原因は計算ではなく隙間にあります。2つの拍が重なるのは周期に一度きりで、その間は近くに手がかりがありません。格子から組み立てて格子を外す、という手順ができていれば、この先に出会うポリリズムはすべて同じやり方で扱えます。
これらが何のためかは、こちらに書いています: パルスとパターン——メトロノームは足場にすぎない